2014-01-01から1年間の記事一覧
2014.02.07 鈴木博之先生 2014.02.08 山本理顕『個人と国家の<間>を設計せよ』第二章 労働者住宅 2014.03.01 古市徹雄『走向自然』 2014.03.05 山本理顕『「世界」という空間vs.「社会」という空間』 2014.03.11 うるの保育園 2014.03.29 GA『ル・コルビュ…
GAより送っていただきました。ありがとうございます。 これはGAJAPAN誌に連載されたものの単行本化のようであり、するとぼくがあれこれ説明するまでもないであろう。とりあえず2点ほど。 日本における建築家の「自我」を対象としているという点では、やはり…
最近になく充実した日曜日であった。午前中はブローニュ公園をジョギングした。60分で9キロほど。フランス人の特徴で、楽しみ方はほんとうにそれぞれ、ということ。3人ほどのジョガーが、おそらく車いす生活のご老人を、特注の1輪車にのせて、走ってい…
パリにも何泊かする。今回のジョギングコースはFoch大通である。一直線である。両端にあるのがエトワール凱旋門と、メトロのポルト・ドーフィーヌ駅である。この新古典主義とアールヌーヴォーのあいだを2往復もすれば6キロほどで、距離としてはちょうどよ…
テレビでオランド大統領がインタビューされる番組があって、そのなかでパリ市が検討しているオリンピック立候補の動きにたいし、好意的に構えているという発言があった。市長も大統領もおなじ社会党なので、意見のすりあわせは事前にできているのだろう。翌…
報道によると、大統領が勝手なことをのたまうので、下のものたちは当惑しているようである。ここで注釈すると、パリでは革命直後の10年間に、三度、「共和国のオリンピアッド」を開催している。古代ギリシアを模範とするのは、革命理念、共和国理念の表明…
11月4日は6時起床、10時の飛行機。13:30より学会で委員会。2時間の予定が3時間となる。さらに委員長なので、気疲れはある。つくづく会議がへただと自戒しつつ、心のなかで「ほんとうに東京はテンポがはやいなあ」とつぶやく。 羽田空港に直行し、…
百枝優に招待され、パパブブレ福岡店の内覧会にいってきた。天神地下街である。開店は明日とはいえ、店構えはすでにオープンである。 地下商店街の一スパンのなかに、切妻屋根の小屋を挿入したような、多重構造のつくりである。平入側の軒先が、さりげなくで…
標記を賜りました。ありがとうございます。10年かけてまとめたオーラル・ヒストリーであり、重要テーマはほぼ網羅されていた。なおかつリアルタイムで接していないのは岸田、堀口くらいで、読者としては老年層にはいりつつあるということであろうか。そうい…
『思想』9月号のコピーがおくられてきた。ありがとうございます。終章だそうである。 ふと気がつくともう2カ月もブログを更新していない。6月までは執筆で忙しかった。来年どこかから出版していただけるかもしれない。夏は翻訳で忙しかった。これは再来年…
古谷さんから贈っていただきました。ありがとうございます。作品集もいただきましたが、感想文はまた後日。 建築家の半生記とプロジェクト顛末記をミックスしたような、読みやすい本である。学生との対話でおわっているので、表題どおり、学生にとって建築家…
山本さんより『思想』7月号の記事が送られてきた。ありがとうございます。2011年の都営住宅設計料ダンピング問題に端を発した、住宅供給における官僚機構の問題が批判されている。 今回はフーコー、アーレント、ベンヤミンらの理論を準拠として、近代住…
EDITA TOKYO様よりいただきました。ありがとうございます。 作品集とエッセイ集をかねた文献である。また建築メディアならではの作り方でもある。 学者目線でいうと初出をくわしく書いてほしいなとは思うが、GA誌に掲載された写真をふくめGAにストックされて…
先週末、山を越えた内陸地帯に竣工したこの保育園をみにいった。建築家は研究室OG坂口舞である。二児の母でありながら、東京と福岡を往復しながら事務所経営をやっている。 保育園というのはひさしぶりに見学したのだが、少子化や制度改革のなかで、裾野の広…
山本さんの『思想』連載第三章が送られてきた。ありがとうございます。 不思議なタイトルだなと思ったが、ハンナ・アレント『人間の条件』における二元論の発展のようである。社会とは近代そのものと言い換えられ、資本制のもとで人間も空間も脱中心化され断…
古市先生より贈っていただきました。ありがとうございます。 千葉工業大学教授を退任するにあたって編集された作品集であり、ずしりと重い。 ぼくは古市先生には、たぶん直接会ったことはないのでは。彼が長崎市に建設した慰霊モニュメントについての批評を…
大学に、岩波書店『思想』2月号のコピーが届いていた。 1月号につづいてである。山本理顕さんからじきじきにとなると、背筋は伸びる。時期も時期、レポート試験を課されたような気分にもなる。いや、まさにそう思ってみるべきなのであろう。 この月刊誌の…
去ってしまった彼について考える。 彼が教授に昇任したとき、助手であったぼくはまったく純朴に「おめでとうございます」と申し上げた。彼は黙って笑っていた。 彼はコミットメントする建築史家であった。それが本質であった。それ以外にはない。建築史は、…