2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Grand Paris -Sortir des illusions, approfondir les ambitions, 2012 『グランパリ 幻想を払拭して野望を深める』

『グランパリ(パリ大都市圏)、幻想を払拭して野望を深める』 というやけに威勢のいい文献が、数多いグランパリ本のなかで目にとまった。共著者のひとりJean-Pierre Orfeuilは交通工学、土木工学、統計学の専門家であり本書ではより直裁に「モビリティ学専…

Agrandir Paris 1860-1970, 2012 『パリを拡大する』

日曜日なので朝は散歩した。広い公園はジョガーでいっぱいであった。パリの人々がかくもジョギング好きなのは驚きであった。午後、斜め読みの読書をする。最後の一秒まで観光し尽くすなどという根性はもうない。『パリを拡大する』という文献がパリ大学とパ…

ラブルースト展とバルタール展

パリ滞在も終わりに近い週末、建築展をみにいった。 シャイオ宮ではラブルースト展をみた。留学時代、旧国立図書館で閲覧していて、あのベンヤミンもこうしていたのかと子供じみた感慨にふけっていたので、思い入れはあった。しかしやや期待はずれであった。…

Vatican II, 50 ans après

『バチカンⅡから50年』 という文献を見つけたので、ぱらぱらとめくってみた。そういえばそうなのだが、第二バチカン公会議は1962年から開催されたが、それから50年たった。そこでこの50周年にあわせてバチカンⅡ本のラッシュなのである。パリ市内の宗教図…

Quelles villes pour le 21e siècle?

『21世紀の都市やいかに?』という本が目にとまったので、年頭に読む本としてなかなかよいのではないかと思い、最初と最後だけ読んでみた。ティエリ・パコが序文を書いている。 結論はあっさりのべられていて、「惑星次元の都市化」である。ちょうど50年前…

《パリ盆地のオフィス建築》展

アルスナル館で標記のような展覧会が開催されていたので見てきた。WEB版ル・モニトゥール誌でも紹介されつつある。 東西のアンバランスゆえに、バランスに配慮するパリ都市計画の伝統を反映したわけでもないだろうが、パリにはふたつの建築博物館(ギャラリ…