2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

豊川斎赫『国立代々木競技場と丹下健三』TOTO建築叢書、2021

豊川さんからご恵贈にあずかりました。ありがとうございます。 丹下健三研究の第一人者豊川さんが書いているのだから、安定感抜群、内容充実、川口研所蔵の丹下資料等の新鮮な素材の提供など、コンサイスな本でありながら多角的で読み応えがある。ただ「あと…

松井茂『虚像培養芸術論---アートとテレビジョンの想像力』フィルムアート社, 2021

松井茂さんからフィルムアート社経由でご恵贈にあずかりました。ありがとうございます。 テレビが登場した1953年以降の、とりわけ1960年代以降のメディア(テレビ)、アート、建築を横断的に論じている。 具体的には第一部「虚像培養芸術論」はどちらかとい…

日埜直彦『日本近現代建築の歴史』講談社2021

日埜さんからご恵贈にあずかりました。ありがとうございます。 たいへんな力作であり大作である。刺激的でもある。読みつつさまざまなことを連想し、とりとめもなくなってしまう。 私事で恐縮だが、助手であったころ、教授に生意気なことをいってしまった。…

辻泰岳『純色の戦後----芸術運動と展示空間の歴史』2021

水声社よりご恵贈にあずかりました。ありがとうございます。 最近、西洋では展覧会そのものをテーマとする文献が散見されるにようになったが、本書はそのテーマを日本の文脈で展開するものである。たいへん斬新であり、多種多様な資料を横断的に読み、ときに…