2019-01-01から1年間の記事一覧
読書感想文です。アンリ・フォシオンは建築史学においても『西洋の芸術(1.ロマネスク、2.ゴシック)』などの著作を、翻訳をとおしてよく知られていた。かなりまえ教会建築を勉強してみようと思い、文献をあてどもなく読み進めていたときであった。戦前か…
著者さまたちから春先にいただいたのだが(ありがとうございました)、落ち着かない日々が続いてつい読みそびれていた。さらに大学退職にはじまり福岡から横浜への転居という雑務がつづいて読書どころではなかった。ただ段ボールを荷解きしながら、つい逃避…
ずいぶんまえにUTPの神部さんからいただいた(ありがとうございます)が、感想をつい書きそびれていた。 若手建築史家の意欲作である。ゴシックリバイバルの巨人ラスキンがアメリカにいかに受容され、批判され、再評価されてきたかを軸にして、アメリカ自身…
東京時代、留学時代、福岡時代などを横断的に回想し、また建築教育や建築家資格についての我流ではあるが若干のスタディから思うのだが、やはり「建築界」そのものを俎上にのせるべきではないか。自由職業人としての建築家が登場してからの建築界だけを考え…
2007年より旧宅でつづけてきた拙ブログですが、半月の試行ののち、本日よりここに引っ越しました。ひきつづきよろしくお願いします。2019年5月1日 土居
大牟田市と都城市は近代建築の取り壊しをめぐってゆれている。両市の人口を足すと、フランスのナント市ほどになる。ナントは基幹産業が空洞化した斜陽化のなかで、建築遺産の再活用と企業誘致などの努力により、経済をV字回復させた模範都市とされている。…
とりまとめの初田香成さんから送っていただきました。ありがとうございます。 都市史を専門とする若手研究者の共同研究であり、多角的で高度な研究書である。そのたたき台となったのが、日本建築学会の都市史小委員会で若手研究者がおこなった共同研究であり…
中谷礼仁さんからいただいた。ありがとうございます。 住宅とコミューンについて論考したこの書は、定番的なアプローチをとらず、著者自身の心の流れにまかせたような書き方と題材のならべかたになっている。だから学術書ではない。あくまで唯一無二の著者・…