2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

福田晴虔著『ブルネッレスキ』『アルベルティ』『ブラマンテ』

(口上。これは学会誌に発表した書評の再録である。福田先生からもメールをいただいた。贔屓の引き倒しの部分については陳謝いたします。) 「私は自分自身を探究した」(ヘラクレイトス、断片一〇一) 福田晴虔先生の三部作『ブルネッレスキ』『アルベルテ…

虚構の時代はおわったか?

ひさしぶりに磯崎さんにお目にかかり刺激をうけましたという顛末である。 先日の丹下シンポジウムで、ぼくが冒頭に基調スピーチ的なことをすこししゃべり、磯崎さんが最後をまとめるというようなことであった。彼はパネラーたちのやや散漫な話題をうまくつな…

末光弘和+末光陽子『風のかたち 熱のかたち 建築のかたち』など

SUEP.1と2も送っていただきました。ありがとうございます。 《地中の棲処》の内覧会でお目にかかったはずで、このブログにも書いているはずだが、ずいぶんまえのことになってしまった。今では日本各地にプロジェクトを展開し、公共建築も手がけられて…

『危機に際しての都市の衰退と再生に関する国際比較』

日本建築学会の特別研究委員会から標記報告書を送っていただきました。ありがとうございます。建築史が専門の、40歳以下の先生方の、協同研究の成果でもある。 311が自然災害であるにとどまらず、戦後のエネルギー政策やら覇権国家依存体質などレジーム…

渡辺真弓『イタリア建築紀行』平凡社2015

渡辺先生よりいただきました。ありがとうございます。 パラディオについての主著を書き上げたあとの、肩の力の抜けた一冊である。サロンで紅茶をいただきながら、お話をうかがっている気がする。 イタリアの七都市とその建築についての大学講義的な解題、ゲ…