2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

シンポジウム「丹下健三没10年『今、何故、丹下なのか』を問う」

日曜日に建築会館でお話ししてきた。サプライズ参加した磯崎さんが最後をまとめたこともあり、もりあがった。 パネラーごとにかなり多様な見解がだされた。結果論としては、3人組で討論するもいいが、各論の積み重ねでよかったのではないか、という気もする…

『豊饒の海』

ふと思うことがあって、三島由紀夫の遺作を数十年ぶりに読んでみた。 『豊饒の海』というストーリーは輪廻を枠組みとし、19年周期で、本多繁邦の19歳、38歳、57歳そして76歳を描いている。主人公は、死を見つめる。 「ふと」とは、金沢の近代日本建築展に…

不惑とは

論語では40歳のことだといいたいわけではない。そもそもぼくには手遅れである。丹下健三のことを考えているうちに、彼は42歳で広島ピースセンターを、43歳で香川県庁舎を竣工させている。すこし脱線すると三島由紀夫が自決したのが45歳である。数年…