台北にて

3泊4日で台北にいってきた。旅行期間中、ずっと林先生にお世話になりっぱなしであった。建築見学から卒計ジュリイまで、なにからなにまでおんぶにだっこであった。林先生、ほんとうにありがとうございました。

初日は、林先生とぼくのふたりで、台北科技大學、中心部町並み、水道施設、郊外の芸術家村などをみてあるいた。地元師範大学と周辺商業地区との関係、商業地区内のミニ商業施設と広場開発と外壁タイル脱離による訴訟問題、住民によるマンションに商業施設を入居させない運動など、都市が動き活動しているさまが日本などよりも可視化されていて、面白い。むしろ西洋都市に近い印象。アジアしか見てない人は「アジア的」などと形容するが、ぼくはむしろ「都市的」「西洋的」に映る。

二日目は、台湾総督府見学ののち(ガイドの関心は建物というより元首交代?)、台北科技大學の卒業設計ジュリイ。4日におよぶロングランである。学生数45名にたいし、ひとり1時間かけるので、そうなる。いまどき?めずらしく、図面も模型もパワポも物量作戦である。パワフル。外部講師として、1例をのぞき、すべての作品にコメント。規則性/不規則性の概念について論じると、台北の先生から、伊東豊雄の建物はどうなんだと聞かれた。平面は規則的だが、断面は不規則にして、ボリュームをおおきく2つにゾーニングしているのだ、と答えた。このての反射能力は夜になると出なくなるのがぼくの限界だが、午後でよかった。

夜は日本留学経験のある台湾人建築関係者のパーティの片隅で、中華料理。そのエネルギーに圧倒され、まさに末席をなんとやら。ほうほうのていでこっそり退席し、若者教員はマッサージへ、老人教員はホテルにもどる。

三日目はデザインセンターのようなもの(伊東さん物件もあり、旧たばこ工場をリノベした巨大施設)、101ビルのあしもとでランチ、郊外の保養地、温泉街の見学。暑かった。

四日目は、修復中の旧ショップハウス群、旧台湾神社の見学。現場をみるとテンションがあがる。ランチは原住民族料理。昆虫のフライ、など。

そのまま空港まで送っていただく。ぼくだけ別の便。時間があまった。そこでマッサージ。全身コースで、背中をじっくり。これは腰痛改善に有効であった。機中、アンケート、項目がおおく、うんざり。

それもこれもすべて林先生のおかげである。林先生、ありがとうございました。