浅川ぞいにジョギング

話は前後するが、八王子の浅川ぞいをジョギングした。

かつてぼくは、都市観察として、出張先でかならずスイミングすることとしていた。とくにフランスである。かの国では公立のプールがけっこうある。つまり20世紀初頭の、国民教育、体育、衛生思想、兵力増強などのもろもろが水泳教育を促し、多くのプールが建設された。いまでも使われている。アールヌーボーアールデコ、モダンなどの様式による、雰囲気のあるプールが多い。そういう施設を利用すると「20世紀を泳いでいるぞ」感覚になる。

もちろんパリのサン=ジェルマン=デ=プレ市場地下のプールのように、最近のものもおもしろい。またビジネスホテルなのに、地下にはL字プランのプール(泳げるものです)があったのも、たのしめた。

このマイブームはけっきょく改めた。ジョギングのほうが腰痛改善には効果的であった。

それはそうとして、地元の百道海岸大濠公園室見川、奈良の奈良公園、京都の鴨川、あるいはどこかの砧公園、はたまたパリのセーヌ川やブーローニュ公園、ボルドーガロンヌ川などと、征服欲のおもむくまま、街歩きをかねたジョギングはつづく。

浅川は、堤防がやけにスリムである。洪水のとき、どうするのであろう。土木マターだから知らない。しかし日本堤防規格(あるのかないのか)にてらして、どうか。住宅のすぐ脇を、2階レベルで、走る。空中を走っている感覚である。

とはいえ川辺だから風景が楽しめる。飽きない。結婚式場もあるおしゃれなホテル、マンション、そこそこリッチな戸建て住宅群、が並ぶ。ハイブリッドな日本の風景、というところか。

今回は60分走った。だから東海大も平気であった。